世界市場における非破壊検査装置

これまでになく、製品の「安全性」や「品質」が叫ばれる社会において「非破壊検査」はこれまでになく、重要視されています。日本のものづくりが海外に移行しつつある現在、海外における「非破壊検査」の現状と未来、テックス理研の海外戦略について、当社代表の熊倉裕二に聞きました。

2018年9月 中国上海での機械装置展示会

2018年9月 中国上海での機械装置展示会

 

世界市場で非破壊検査装置のニーズが上昇中


 

日本製品への「安全性」「高品質」といった信頼度は高く、製造業はサービス業に次いで日本経済を支える大きな産業です。しかし、2008年のリーマンショック以降、製造拠点の海外移転が急速に進行し、低コストで生産が可能なアジア諸国など新興国での製造が増加しています。それに伴って、「非破壊検査」の分野も国際化が進んでいます。

 

現代は、世界的に製品の「品質」や「安全性」が重要視されており、「検査をしない製品は売れない」という時代です。非破壊検査は、国内だけでなく世界においても航空宇宙、建設など幅広い業界で導入が進んでいます。今後も世界経済の成長によって非破壊検査の世界市場規模は拡大すると予測されており、非破壊検査装置の需要も伸び続けています。

 

また、2020年度以降は1980年代から急成長した東南アジアにおけるインフラ設備への投資から40年が経過します。そのような時代背景も、非破壊検査の世界市場が今後伸び続けると予測されている要因です。

海外の企業に求められる、テックス理研の検査装置

台湾の企業と共同出展

台湾の企業と共同出展

 

当社は先代の時代から、日本のクライアントが製造拠点を海外に置く際に、「日本で使用している検査装置を海外工場でも使いたい」というニーズに応える形で海外展開を行ってきました。近年は、それに加え、海外のローカル企業から当社の検査装置を導入したいという問い合わせが増えています。

 

海外製品は、年々品質を上げています。海外の製造メーカーにおいても「品質」「安全性」は発展におけるキーワードとなっており、自社の製品を検査する検査装置の性能に対してこれまで以上に高い精度を求める傾向にあります。
海外において検査装置は、ドイツ製、アメリカ製、日本製が主力ですが、中でも日本の検査装置は評価が高く、検査基準の厳しい製品の検査にはなくてはならない存在です。

 

当社は、海外においても検査装置を製造して販売するのではなく、案件ごとにクライアントの抱える課題を伺い、それを解決するためにオーダーメイドで装置を製造するソリューション型のビジネスを展開しています。
すでに北米、中米、南米、ヨーロッパの他、アジアでは中国、韓国、台湾、ベトナム、タイランド、インドネシア、マレーシア、インドの企業に納入実績があり、その技術力と課題解決力が高く評価されています。そして、今も口コミだけで海外案件が増え続けている状況です。
私たちがめざすのは、日本の技術で世界の品質を支えること。世界の製造メーカーのパートナーとして、検査装置をご提案し、製品の品質を支えるお手伝いができればと考えています。